桃色の初恋〈上〉


教室に入った。
いつもと変わらない。
だから私は安心した。


愁もまだ教室にいない。



「おはよ、紗季ちゃん。」

『おはよ。...愁は?』

「あーあいつ、トイレ」




愁、まだ怒ってるかな?
私、どうしたらいいんだろう?



そう悩んでるうちに愁が来た。



愁と私は目が合った。


「紗季、おはよ~!」



そこには昨日の帰りとは違う愁がいた。









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