桃色の初恋〈上〉
この時やっと、夢と圭太君、光貴先輩
が言っていたことが理解できた。
この日、私はいじめの標的になった。
それを知った。
その日は、夢にも圭太君にも、そして
愁にも相談できず、ただ一人に相談した。
それは、光貴先輩だった。
愁に相談するべきだとはわかってた。
でも迷惑になるし、昨日のことも
あって、相談できなかった。
夢には私思いだってわかってたから、
きっと相談したら夢までいじめられ
るんじゃないかって思って言えなかった。
私はまた一つ間違ったことをしたんだ。