桃色の初恋〈上〉
5.傷
私は夢にメールして帰ることにした。
なんか疲れた。
今日一日だけでたくさん嫌がらせ
された。
国語の教科書以外も、破かれてたり、
体育着の名前のとこに落書きされてたり
一番酷かったのは、女子たちに囲まれて
蹴られたこと。
親友にも誰にも気づかれない嫌がらせだ
った。
家に帰ってスウェットに着替えた。
背中には蹴られた跡。
頬には痛々しい痣。
『...私がいけないんだよね』
もうすでに気持はうつ状態だった。