桃色の初恋〈上〉


私は急いで家の外に出た。



「誰と?」

『いつからいたの?』


「俺の質問に答えろよ!」



愁の顔が変わった。



『...光貴先輩』


「昨日約束したよな、何で守んねーんだよ」




『ごめんっ、愁、ごめん。』


「もう電話するなよ。」





よかった。
今日は叩かれなかった。
そう思った。



でも____






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