桃色の初恋〈上〉
ピピピっ。
泣いて腫れた重い目を開けた。
AM8:00
絶対遅刻なんて許されない。
恐怖感から早起きした。
顔の痣はまだ消えない。
だから夢に教えて貰ったメイク法で
隠した。
そして私はすごく早く家を出た。
昨日の夜
私は決めた。
「一生、俺が守る。もう離れるなよ。」
愁と約束した。
裏切った私を愛してくれた。
信じてくれた。
だからどんなことがあっても
辛くても、愁とは別れない。
決めたんだ。