桃色の初恋〈上〉


『...ごめん...愁を責めないで。』


「でも」

『私が悪いから。全部私のせいだから』



圭太君は私を見た。

「わかった。」



圭太君はいつも私を心配してくれた。




「さ、忘れよーぜ。明るく、ほら笑えよ」




私は笑った。




「圭太~!!」


向こうから女の人が走ってきた。



「愛子。おはよ~」




< 169 / 216 >

この作品をシェア

pagetop