桃色の初恋〈上〉


私が伊達愛子と初めて会ったのは
この日だった。



長い黒髪で清楚な感じの人だった。



「あなた、紗季さん?私、伊達愛子って
 言います。」



『どうも。五十嵐紗季です』




もしあの頃から、
もう一つの恋があったなら
早く知りたかった。






そしたら、幸せに別れることができた
から______







愁、本当のことを教えてほしかった




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