桃色の初恋〈上〉



愁は勝手にその子に電話をした。


「もしもし、お前紗季の友達?
 ...わかった」



愁は電話を切った。
私には何でそんなことするのか
さっぱり理解できなかった。



『何でそんなことすんの?』

「お前が俺以外の男と関わらない為」

『約束したじゃん!もう二度とあんな
 ことしないって!!』



「そんなのわかんねーよ」



愁の言う通りだった。
私がなんと言おうと悪いのは私。



「紗季のこと好きだから、俺だけの
 ものにしたいから。」



愁は寂しそうだった。
私は愁を抱きしめた。







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