桃色の初恋〈上〉


私は断固として拒否した。



その分私は殴られたり蹴られたりされ
た。



「懲りない奴。つまんねーの。行くぞ」

8人の女たちはそう言って帰って行った。



残ってる力で私は歩いた。



「紗季?」



私を一番最初に見つけたのは
光貴先輩だった。




「またやられたのか?
 俺のクラスの富永とかだろ?」



私は無視して歩いた。



「なんで無理するんだよ。
 本当は誰かに助けてほしいくせに」




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