桃色の初恋〈上〉
そして私は決断した。
愁に迷惑のかからない方法を...
『私、遠くで秘密で産むね。
迷惑かけたくないから...』
愁の夢を壊さないために1番の方法。
でも私たちの恋愛を犠牲にしなければ
いけなかった。
愁と別れて、長野のおばあちゃん家
に行くことを決めたんだ。
きっと私は自分勝手で弱虫だった
んだね...
夢を壊したくない...
そんなの言い訳だった。
愁にいう勇気がなかったから
逃げたんだ。