桃色の初恋〈上〉
「しょうがないな~教えてあげるよ。
大原はうちのサッカチームのエース」
『っ、そういうこと。』
「どういうこと?」
『ううん、何でもない。』
なんだ、そんなの知ってるよ。
私が聞きたいのはそんなことじゃない。
彼の事をもっと知りたい
この頃は好きとか、そんなことじゃなくて、
ただ単純に、彼のデータが気になっただけ
「五十嵐!!」
『はい!』
「よろしくな。俺、清水圭太!!高1-B。」
『清水圭太?初めまして。五十嵐___』
「紗季だっけ?」