桃色の初恋〈上〉
「もうやめな。苦しみすぎだよ紗季は___」
『・・・いいの。これで。』
愁に話したいことがある
だから今日、この場所に来て欲しい。
お願いだから、きてください。
あの頃から7年経った今、今日この場所に
『もう、この話やめよう!さぁ、今日は飲もう!!』
「うん!だね。」
私は夢以外の誰とも話さずに同窓会
を楽しんだ。
夢とは、神様のおかげで、中学、高校
とクラスがずっと一緒だった。
修学旅行の思い出とか席替えの思い出
いっぱいあるけど、やっぱり話は恋愛
のこと。
私には何も語れない恋のこと。