桃色の初恋〈上〉
まだ会ってから数日(詳しくは2日)
だったけど、私はいつのまにか愁と親し
くなっていた。
「お前に初めて会ったときに言った言葉、
覚えてる?」
『うん。気をつけろよ、だよね』
「何かあったら言えよ。」
そう言えば、何かあったら言えよって
さっきも言ってた。
そんなに、危ないの?
「ここが部室。五十嵐もここで着替えるけ
ど、俺たちが終わった後な。臭いけど我慢し
てな。」
愁は照れくさそうに笑った
『大丈夫!!おじさんの加齢臭じゃなければ』
「俺も加齢臭ヤダ!!・・・じゃ、俺着替える
から」
『あ、うん。じゃあ、先行って___』
「待ってろ。」