桃色の初恋〈上〉
「よし、完了。送ってくよ。」
『え??』
「だって遊ぶ気分じゃないだろ?家帰って
休めよ。そうしなきゃお前明日学校休む
だろ?」
『私が休んじゃ行けない理由でもあんの?』
「だって、お前が来なきゃ俺1人で怒られる
から」
『!!そっか・・・きっと怖いよね・・・先輩とか。』
「大丈夫、俺も一緒だから!」
矢崎翼の出現で激しく動揺していた私も
愁のおかげで落ち着いた。
『ごめんね、大事な時期なのに・・・』
「大丈夫だって!!俺、レギュラーとかど
うでもいいし。」
『そうなの?』
「でも、お前のせいにならにように頑張るよ。
俺____絶対レギュラーになってやる」
愁の目は真剣だった。