桃色の初恋〈上〉


でも私は萌が好き。
可愛いい妹だから___


『どうしたの?』

「あのね、萌、好きな人ができたんだ。」

萌は中学2年生。
私とは違って、ある有名女子校に通ってる

『そうなの!?見たいなぁ。萌の好きな人』

「でもね・・・今日会ったばっかなの。駅前
 で一目惚れしちゃった///」

『萌っぽいね。で、どこの学校?』

「それが、見た目、紗季ちゃんの学校の
 制服だったんだよね~」

『ホント!?じゃ、今度写メ撮ってきて』

「うん!」


この頃は、まだ仲がいい頃の話。


萌は、私の事を“紗季ちゃん”と呼ぶ。
新しい母は私の事を家族だと思っていない。

だから、萌にお姉ちゃんって呼ぶなと言った。


「紗季ちゃん、携帯鳴ってるよ。」

『あ、うん。』


携帯のディスプレイを見た。

      “夢”

「じゃ、ご飯の時に。」




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