桃色の初恋〈上〉
そりゃ、校内有名な愁と私が恋するなんてあ
りえない
「五十嵐、ちょっと来い!」
大勢の女子の視線が私に集まった。絶対、
皆私の事睨んでる。
勘違いしてるよ皆・・・
『愁、昨日は___』
「行くぞ!!」
また強引にどこかへ連れていかれた。
『どこに!?』
「顧問のところ。先輩には俺が説明しとく
から心配すんな。」
そっか。私たち怒られに学校に来たんだった。
職員室の前。
私達は息を飲み込んだ。
「行くぞ。」
『うん。』
「失礼します!!」
『失礼します!!』