桃色の初恋〈上〉
『何て言う?』
「俺に任せろ。」
職員室に入っても小声で相談する私達
『柿本先生、おはようございます』
「お前ら~!!昨日何してたんだ!!」
超ウザイ。
「五十嵐が気分悪くなったんで、家に送って
やったんです。」
「そうなのか?」
私は頷いた。
「五十嵐、初日から仕事サボってどうする気だ!?」
『すみません。今日からちゃんとします。』
「今日から?きちんとできないようなら辞めて
もらっても結構だから」
『ごめんなさ___』
「彼女が辞めるなら俺も辞めますけど」
『えっ!?』
私は驚いた。それよりも先に、柿本が凍っ
ている。愁が部活からいなくなったら、大
変だからだ。