桃色の初恋〈上〉
愁は私に気づいてないようだった。
気づいてたのかもしれないけど、こっ
ちには来なかった。
男たちがいる席のところで、楽しそうに
話している。
「紗季...」
『あっ、ゴメン何々??』
「やっぱいい」
夢の顔は笑顔ではなくなっていた
深刻そうな顔だった。
『話して』
なにか嫌な予感がした。
「傷ついても知らないよ。」
『覚悟はできてる』
「愁、2ヵ月後結婚する____」
“シュウ、ニカゲツゴケッコンスル”
愁が??
何で??結婚???
訳がわからないよ。どういうこと???