桃色の初恋〈上〉


矢崎翼は、一人鼻笑いをして私を見て
笑っていた。

憎い・・・最悪・・・

私の頭の中は怒りでいっぱいだった。

「紗季~聞こえてる~?」

『えっ、あ、うん。』

「はいこれ、紗季ちゃんと夢ちゃんの仕
 事内容とか書いてあるから、これ見て
 仕事始めてくれる?」

『はい・・・』

「体調でも悪い?」

『いえ、大丈夫です。』

「よろしく。」


“サッカー部は危ない”それは当たってる
でも、中にはちゃんとした人もいるんだよ。

1年の子達はまだ真面目。
もちろん、愁はいい人。


「紗季~、超仕事ある~!どうしよう」

『どれ?』



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