桃色の初恋〈上〉
・・・脅し?
愁、どうしたらいいの?
私、どうしていいか分からないよ・・・
「ねぇ、矢崎翼って知ってる?」
『・・・どうかしたの?』
「あの人、意外とかっこいいよね。」
人は外見で判断しちゃだめだよ、夢。
あの人は最低で最悪な人だよ。
夢には私と同じ目にあって欲しくない。
『そう?あたしはそう思わない!』
「じゃ、夢、圭太君やめて翼先輩にしよう
かな~♪」
『やめて・・・・』
「何?」
『いや、圭太君にしといた方がいいと思う
よ。いい人だし。』
「そ、そうだよね・・・」
聞こえちゃったかな、私の酷い口調。