桃色の初恋〈上〉
「じゃあな。」
『あ、うん。ありがとね。』
ブチッ。
愁、何があったんだろう?
でも私が気にするべきことはそれじゃな
かったんだ。
この時の私にはずっと後に起こることな
ど予測もしていなかった。
「ねぇ、ねぇ何だって?」
『愁、今忙しいから許してやれよだって』
「優しいね~圭太君!なんて友達思いなんだろ♪」
あっ、思い出した。
夢に圭太君が彼女いること教えてあげなき
ゃ。
『ね、夢。親友として夢の為を思って
言うんだけど・・・』
「何々!?」
『圭太君、好きなのは全然いいと思うよ。
圭太君に・・・彼女・・・いること知って
・・・る?』