桃色の初恋〈上〉

「じゃあな。」

『あ、うん。ありがとね。』

ブチッ。


愁、何があったんだろう?

でも私が気にするべきことはそれじゃな
かったんだ。

この時の私にはずっと後に起こることな
ど予測もしていなかった。


「ねぇ、ねぇ何だって?」

『愁、今忙しいから許してやれよだって』

「優しいね~圭太君!なんて友達思いなんだろ♪」


あっ、思い出した。
夢に圭太君が彼女いること教えてあげなき
ゃ。


『ね、夢。親友として夢の為を思って
 言うんだけど・・・』

「何々!?」

『圭太君、好きなのは全然いいと思うよ。
 圭太君に・・・彼女・・・いること知って
 ・・・る?』






< 75 / 216 >

この作品をシェア

pagetop