桃色の初恋〈上〉

私は愁の家に行った。



「どうした!?珍しいな、電話なしで」

『...愁、どうしよう...どうしよ
 う...』

「泣くなって!中入れよ。」


愁に一緒にいてもらいたかった。
萌までじゃなく、私の心も傷だらけになり
そうだよ_____


「明日から学校だな」

『うん・・・』

「何かあったんだな。話せよ。」

『萌、私の妹なんだけど...矢崎翼の
 ことを好きなの。』

「マヂ...」

『それ聞いて頭が混乱しちゃって。』

「だな。混乱するよな。妹さんは、矢崎
 が五十嵐に何したか知ってんのか?」


私は首を横に振った。




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