桃色の初恋〈上〉
『このままでいいのかな・・・?』
「難しいな。本当に好きなんだろ?」
『みたい。』
「俺、矢崎と明日話すよ・・・」
『え?』
「誰か話さなきゃ、何考えてるか何も掴
めない」
『...愁、私が行く。』
「...大丈夫なのか?」
『もういい。』
「わかった。」
愁は私よりも不安だったよね?
自分の彼女が、犯された人のとこに行く
んだもんね。
でもね、私は萌の姉。守ってあげなきゃい
けないんだよ。
「なぁ、何かあったらすぐ言えよ」
『うん。』