**課のシンデレラ 続


「ママー、ぎゅうにゅちょうだい。」




「あ、はいはい、ちょっと待ってね。」




あ、そうだ。




「春真に莉央、おばあちゃん家に行く準備はできてる?」




「うん!
ちゃんとおえかきセットもいれた!」




「りおもいれたよ!」




今日は春真と莉央は私の実家に泊まることになっている。




事のはったんは昨日夜にかかってきた電話だった。




『あ、茉央?』




「うん、どうしたの?」




『実はね、直央がどうしても春真君と莉央ちゃんと一緒に寝たいって言ってるの。』




……お兄ちゃん。




『あの二人の笑顔に癒されたいんだそうよ。』




確かに春真と莉央の笑顔には私も毎日癒されている。



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