**課のシンデレラ 続


『プルプルルル…プルプルルル、』




やっと動けたのは電話の音がなってからだった。




「はい……、」




この時、ディスプレイも見ずに出てしまった私は後々後悔をすることになる。




『クスクス、こんにちは、茉央さん。』




「あな、たは……」




菫陽奈。




『今ね、ホテルにいるの。
もちろん春樹さんとね?』




ホテル……。




『春樹さんはシャワーを浴びてるのよ。
ここまで言えばわかるでしょ?


これからも熱い夜を過ごすから邪魔、しないでね。』




菫陽奈は私の番号を知らない。
と、いうことはやっぱり今、春樹さんと一緒にいるということ。



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