希充。
私は階段の上にきた。
「なんで無視すんの?」
今は希充が怖くて顔があげれない。
「俺に不満があったんだろ?言ってみ?」
「...希充が先輩とお弁当一緒に食べてた。」
希充の顔が一瞬青ざめた。
やっぱり心当たりがあるのだろうか。
「ごめんな。俺があの時スプーン洗ってればよかったんだよな。」
「本当にごめんな?」
もう一回。もう一回だけ
希充を信じよう。
「ううん。うちもごめん、無視して。」
そう言ったとき、
いきなり希充が笑いだした。
「なに?」
「お前って俺にベタ惚れなんだな、関節キスしただけで怒ってる。笑」
「そうだよ、ベタ惚れだよ?だから他の子と話してると何かやだ。」
「はいはいわかった!要するに大好きなんだな。笑心配して損したわ。」
希充、心配してたの?
不安にさせてたの?
...ごめんね。