俺は先輩に夢チュー
センパイの苦手
「ねぇ、ホントに半分払うよ?」
「いいんです。荷物と同じで、こういうのは男が払うんです。一応デートなんですから」
「でも「いいから、とことん楽しみましょう? ね? センパイ」
「…………わかった」
ホントにカワイイな、センパイは。
別にチケット代なんて大した額じゃない。
『デート』って言葉に、赤くなったこと、分かってますよ。
耳がうっすら赤くなってますから。
否定しないんですね。『デート』だってこと。
俺は先輩のトクベツだって、勘違いしちゃいますよ?
「じゃあ、ジェットコースター乗りましょう?」
「ハイハイ………」
難しいことは考えずに、取り敢えずはこの状況を楽しもう。
センパイの手を取りながら、そう思った。