俺は先輩に夢チュー





「ねぇ、ホントに入るの?」



「大丈夫ですよ。所詮ただの造りものですから」





やっぱりセンパイもこーゆーの怖いんだなぁ。



ビクビクしているセンパイは、小動物みたいで可愛い。



そんなセンパイを怖がらせないように、そっとセンパイの手を握る。





「ふぇ!? な、何!?」



「いや、これなら少しは怖くなくなるでしょう?」



「…………う、うん」





キュッ、とセンパイも俺の手を握り返してくる。



………あーもうカワイイなおい!





「じゃあ、行きましょうか」



「うん………」





センパイの手を引いて中に入る。



順番を待つ場所も暗かったが、中に入ると更に暗くなる。



センパイの方を見ると、ギュッ、と目を瞑っていた。





「目ぇ瞑ってたらどっかぶつけちゃいますよ?」



「うぅぅ~。だって視えちゃうんだもん……」





だもんって………。



可愛すぎますよ全く。


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