俺は先輩に夢チュー
俺とセンパイ
「ねーセンパイ、今からどっか行きません?」
今俺の目の前にいるのは、全校生徒の憧れの的である生徒会長、五十嵐咲夜その人だ。
ちなみに今は授業中。勿論サボり。
授業なんて聞かなくても追試にはならないし。
そんなことより、センパイの方が大事。
「行かない。いい加減あたしに付きまとうのはやめたらどう?何度言ったらわかるんだお前は……」
何回言われたって聞くつもりは全くないんですけどねー。
俺の方見もしないで。
表情一つ変えやしない。
俺のこと全然意識してないってコト?
俺はオトコで、センパイはオンナノコだって、ちゃんと分かってんの?
もし俺がセンパイのこと無理やり自分のモノにしたら?
「ま、そんな事しないけど………」
「ん? 何か言った?」
「いーえ。独り言ですよ。早くセンパイを彼女にしたいなぁって」
「あ、そ。てか、授業行け授業」
「気が向いたら行きます」
センパイは、ため息をつくとまた生徒会の仕事を始めた。
…………さっきから仕事しっ放しだな。
「授業に行く気になったのか?」
「んー、ヒミツです」