俺は先輩に夢チュー
告白、そして――――
「なんか、ドキドキするねー」
外を眺めながら、センパイはそう言った。
俺もドキドキしてますよ。別の意味でね。
密室に二人っきりって、どういう事なの!?
しかも、隣だし。
センパイめちゃくちゃカワイーし。
「ねぇ、センパイ。今からマジメな話するから、聞いてください」
外を見ていた先輩が、ゆっくりとこちらを向く。
その視線だけで、俺の鼓動は早くなる。
「………センパイ、好きです。俺と付き合ってください」
俺の言葉に、センパイは目を丸くする。
だが、次の瞬間には真っ赤になった。
「ここまで来てそんな冗談「冗談じゃありません」
センパイの言葉を途中で遮る。
俺を見ていた眼が、中を泳いで伏せられる。
「ホ、ホントに冗談じゃないの?」
センパイは上目遣いでそう言う。
全く。ホントにこの人は。
「冗談でこんなハズいこと言いませんよ」
「あぅ………」
顔をさらに赤くするセンパイ。
そして、俺の服の裾をキュッ、とつまむ。