空の下で愛を語ろう
空の下で
『1位でゴール出来たら…伝えたい事がある』
スタート前に彼氏の洋介が言った言葉。
其が何を意味するのか察しは付くけど、心から喜べない。
正直、愛してるのかすら分からない。
練習優先で、私の事は二の次。
いつも寂しい思いをしていた私の心を埋めてくれたのが洋介の弟、要君だった。
2人で洋介のスタートを見届けた後、近くの公園へ足を運んだ。
要君に手を引かれるまま歩いていると、人気の無い木々の間に入り込む。
頭の芯が痺れる程の熱いキスを交わした後、要君の手は下着の中へ延びる。
< 1 / 4 >