彼氏とマラソンと…TABOOな情事 【TABOO】

足に走る激痛と乱れる呼吸。

 「梓大丈夫か?」

 「痛いよ。真人…」

 「ここか?」

真人が足をさすってくれる度に真人の体温が伝わって来る。

私の足がつった時、駆けつけてくれたのが元彼なんてその場にいた彼氏に言えるわけなくて…。

このマラソン大会のスポンサーが真人の務めている会社だってことは気づいていたけど会えるなんて思ってもなかった。

 「真人…。」

 「梓、息切らせながら名前呼ぶの反則だから。」

 「真人?」

 「思い出すんだよ。乱れながら息切らして俺の名前を呼んでいた梓を。」

真人の顔が近づいてきて…
そのまま…

息は整うどころか激しく乱れる。











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