私の彼氏は浮気性。
―――そしてあっという間に放課後。
私は今、誰もいない教室に朔夜くんとふたりっきりだ。
「ごめんね、朔夜くん。付き合わせちゃって…」
「別にいいけど、…先生にあそこまで言われるってお前何点だったんだよ」
呆れ顔の朔夜くんが私の座っていた机の隣に座った。
「いやっ、それは秘密だけど…」
さすがにあんな悲惨な点数は教えられません…!
「なんだよそれ…。まあどうでもいいけど。で、どこがわかんねーの?」
そっちが聞いてきたのに興味なさげに朔夜くんはそう言うと、私の座っている机に広げてある教科書を覗きながらそう言った。