私の彼氏は浮気性。











「…あ、そうだ朔夜くん!」



「なんだよ」




しばらく参考書の問題を解いてたんだけど、私は文化祭のことを思い出して手を止めた。






「もうちょっとで文化祭でしょ?で、その…誰か一緒に回る人決まってたり、…するのかな?」




「…決まってるけど」




ガーンッ。




「…そ、そうだよねっ!あはははっ」





…ですよね!!!


ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ恋人っぽい雰囲気になったからって自惚れちゃったみたいです。



あの朔夜くんが、私と一緒に文化祭なんてそんなのはあり得ないもんね。








朔夜くんは私じゃなくっても、一緒に回ろうって言ってくれる可愛い子が周りにたくさんいるんだから。







でも、そうは分かっていても。

やっぱり少しだけ寂しいものは寂しい……。















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