恋人ごっこ

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君を好きになった｡

君の隣にいて､笑えるのが幸せだった｡

もう､独りじゃないって思えた｡



でも､だめ｡

隣にいたらだめ｡



だってこれは､誰が用意した場所？

自分で手に入れた場所じゃない｡

これは､「君を好きにならない」あたしの場所だ｡

だから､あたしがいたらだめなんだよ｡



「…大丈夫､大丈夫」



額を扉にあてて､うつ向きながら呟く｡


これで他の女の子たちと同じ､スタートラインの上｡
これで､フェアだ｡



「…大丈夫､食べる物だってあるんだから」




あたしは立ち上がって､また小さく呟いた｡
前を向く｡







さよなら､君にお別れを｡





To be continue...

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