恋人ごっこ
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「滝本君は和葉に気があるんだよ。
さっきからずっとこっち見てるし。」
「え、やだよ。」
由梨の言葉に反論した。が、由梨は制服のポケットから何回も折った一枚の上質そうな紙を取り出し、こちらに見せてきた。
その紙は金色の縁取りが鮮やかで、中央より右側にはでかでかとあたしの名前がのっていた。
「二年連続文化祭ミスコン一位秋川和葉(アキカワ カズハ)が、何他人は自分のこと興味あるはずないとか思ってるの。
バカでしょ。」
づけづけと物申す由梨。
腰に手を当てプリプリと怒ってみせる。
「あーはいはい、よくわかった。
てかいつまでそれ持ってるの。あたしゴミ箱に捨てたはずなんだけど。」
「その後私が拾っておいてあげたのよ。
名誉を軽くみちゃいけないんだから。」
「…あ、そう」
いつまでも言い合いが続きそうな勢いなので、適当に切った。
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「滝本君は和葉に気があるんだよ。
さっきからずっとこっち見てるし。」
「え、やだよ。」
由梨の言葉に反論した。が、由梨は制服のポケットから何回も折った一枚の上質そうな紙を取り出し、こちらに見せてきた。
その紙は金色の縁取りが鮮やかで、中央より右側にはでかでかとあたしの名前がのっていた。
「二年連続文化祭ミスコン一位秋川和葉(アキカワ カズハ)が、何他人は自分のこと興味あるはずないとか思ってるの。
バカでしょ。」
づけづけと物申す由梨。
腰に手を当てプリプリと怒ってみせる。
「あーはいはい、よくわかった。
てかいつまでそれ持ってるの。あたしゴミ箱に捨てたはずなんだけど。」
「その後私が拾っておいてあげたのよ。
名誉を軽くみちゃいけないんだから。」
「…あ、そう」
いつまでも言い合いが続きそうな勢いなので、適当に切った。
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