恋人ごっこ
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「和葉さん?大丈夫?」


返事をしないあたしを不思議に思ったのか、彼は隣からのぞき込みながら尋ねてきた。


「大丈夫。帰ろう」


あたしは手をついて立ち上がり、仙崎を見た。
同じようにこちらを見る彼。

大丈夫。


「行こう仙崎。パフェ食べたいから奢ってあげる」


「え、あ、はい。てどこのパフェですか?」


「駅前の2800円のやつ。今日の夕飯。」


「だ、駄目ですよ!あんなカロリー高いやつ…」


「うるさい。じゃあ一人で帰りなよ。」


「…お供します……」


しゅんとなった彼に、あたしは笑った。










大丈夫。好きなんかじゃない。
大切だと思う、すごく。
でもこれは、恋愛感情じゃないよ。







だから、まだ、そばにいられる。





To be continue...


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