主夫天使!

「んじゃ、あたしも向こうで着替えてくるから、ごゆっくり」

「わかった。ありがとう」


 また素直にお礼を言う。
 無表情で、言葉も飾り気がなく愛想なしに思えるけど、実は律儀でいい子なのかも知れないな。

 あたしはそんなことを思いながら、自分の部屋へと向かった。

 今になって、濡れた布が肌に張り付く感触に、寒気を覚えて身震いしながら。





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