主夫天使!



「それにしても……ホント、なにコイツ」


 とりあえずタオルケットにくるんで、居間まで引きずってきた物体Xを見下ろしつぶやく。


 さっきは街頭の頼りない光源の下だったから『美人ちゃん』と認識していたが、それは大きな間違いだった。

 超美人。

 綺麗すぎて、ひく。
 生まれて初めての体験だよオイ。

 もしかしてあたしは、とんでもないものにかかわってしまったんじゃなかろーかと、思わず自分の身を危ぶんでしまったよ。


 つけまつげかと言いたくなるくらい、すき間なく生えそろった長いまつげ。
 細くスッと整った鼻梁。
 見るからにスベスベのほっぺに、、リップや口紅入らずのやわらかそうな唇。

 神様が気まぐれに、人間の完璧な器を作ってみようかって思ったらこうなりました的な、名だたる芸術作品を凌駕する美がここにある。

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