【単連】MEETs JUNCTION(BL含)
カイシュウの部屋の引き出しには、いつも傷薬と痛み止めが補充されていた。
毎週水曜日に一箱。
俺はそれを少しずつ捨てていく。
次の水曜日には無くなるように。
そしてまた足される薬。
毎週、毎週、同じメーカー。
売り切れていた時は俺の身体に触れない。
カイシュウは仕事から帰ってきた時に俺が居る事を嫌がるのは、ホストとしてまだ売上が少ないカイシュウが女とデートしたり、時には女を抱いて客を繋ぎ止めている後ろめたさがあるからだ。
ごめんと、小さな声で苦しそうに言いながら俺を抱くカイシュウの手を、俺は払いのける事はできない。
なんだかんだ言ったって、俺は確かにカイシュウの愛を感じていて。
歪んでいるって言われたって、不器用な俺たちには、こんな風に愛情を伝える事しか出来ない。受け止める事しか出来ない。