それでも彼が好き

体温計が鳴り、見ようとすると、渉にとられた。

「熱、高いな‥。聴診するから、深呼吸して」

渉は服の下から聴診器を入れてきた。
言われたとおり深呼吸をした。
私は、喘息も持っているため、渉は慎重に音を聴いている。

「今の所、喘息は大丈夫そうだな。油断はするなよ」

良かった。喘息出るとしんどいから出てほしくないんだよね。


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