それでも彼が好き
電話をかけても出ない。

今、忙しいのか、手術中なのか。


雅の様子を見てみると翼も出ないみたいだった。


「雅、電話しても出ないから、直接病院に行ってみようか」


「そうだね」

私たちは重たい体を起こし支度をし、さすがに歩いて行けないからタクシーを呼んだ。

病院までの道のりは長く、眠ってしまった。

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