『誰かを好きになるということ』
木村さんの事を考えていたら、
既に時計の針は14時をまわっていた。
私は携帯を手にとり、親友の鈴木つばさ
に電話をした。
「もしもし。つばさ?今いいかな?」
「もしー。どうしたの?みなみ、暗いトーンで。何かあった?」
つばさとは、幼稚園、小、中、高とずっ
と一緒だ。
社会人になってからも、しょっちゅう連
絡を取り合ってるし、月に一度は会って
る。
何でも つばさには話してきた。
そして、今回も昨夜の出来事を打ち明け
た。