『誰かを好きになるということ』
木村さんの車の助手席にのり、
駅の近くにあるレストランへと向かう。
あまりにも狭い空間に、緊張しすぎて
あまり話せないままレストランに着いた。
席に着くと、木村さんは笑顔で
「突然ごめんね!こないだは佐藤さんに持って行かれて、ちゃんと話しとかできなかったから
迷惑じゃなかった?」
と私に聞いた。
迷惑なんて!とんでもない!
待ってました!!
と心の中では思っているものの、
「そんな事ないです。私もお話したいなと思ってました。」
と控えめに答えた。
食事をしながら、木村さんは色んな事を
話してくれた。
仕事の事、これまでの恋愛の事、
そしてみかちゃんの事。。
共通の友達だから当たり前だし、別に
他愛もない事なんだけど、、
木村さんの口から
『みか』という名前がでる度に胸が苦し
くなった。