『誰かを好きになるということ』
店の前からタクシーにのり
街中の居酒屋へと向かった。
タクシーをおりると、木村さんが店の前
にいてこちらに気づいた。
「みなみ!こっち!」
と手をあげる。
突然呼び捨てで名前を呼ばれて、
戸惑いながらも、心地よかった。
「こんばんは!」
と、私は木村さんに挨拶して三人で店の
中へ入った。
「どうもー」
と、ガッチリとした体育会系の男性的が
会釈をした。
「俺の友達の桜井清志!
さ、座ろう」
と木村さんは椅子をひいてエスコートし
てくれた。