サクラのハナビラ
あたしの涙に気づいた彼はびっくりして目を見開いてる。



「え‥そんなに傷ついた!??ごめん‥俺言いすぎた‥!」



「違う‥違うの‥なんか急に‥ごめんなさい‥。」





自分がおかしい。




数時間前に会ったばかりの人‥意地悪で‥優しくて‥。




ううん、本当は全然違う人かもしれない。




だって彼のこと全然知らない。




名前も知らない。




だけど感じてしまった。




認めたら駄目だと思う。




でも‥。





理屈じゃない…。





彼を好きになった。




たぶん…一目見たときから。




.
< 11 / 59 >

この作品をシェア

pagetop