サクラのハナビラ
息をすることも忘れそうだった。




一秒が一時間のよう…。



「おっ、もしかして洋介の婚約者?」




唖然として立ち尽くすあたしに彼は何もなかったようにはなしかける。




いや…まぁ本当になにもなかったんだけど…。




「サクラ、こいつが俺の弟の桜太。仲良くしてやって!さくら繋がりだしな!」




無邪気な笑顔のヨウちゃん。




桜太…ほんとに桜の精じゃん…。
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