サクラのハナビラ
桜の木の下に座りこんでプリントを開いた。



柔らかな風が吹いてすごく心地良い…。



「えっとー、単語の訳かぁ…えーEARTH……地球…?」



勉強は苦手。特に英語はほんとにさっぱり…。



「次…destiny?destiny〜…えーっと…。」



ダメだ…全然わかんない


「運命。」



心臓が止まりそうだった。



どこからか急に声がしたのだ。



焦って周りを見渡すけれど誰一人こっちを見ている人はいない



「destiny。運命だよ。それくらいもわかんねーのかよ」



…後ろ



この木の反対側から声がする…。


おそるおそる後ろを覗いてみる。



そこにはあたしと同じように木に寄りかかっている男性の姿…。




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