カノン




「…気付かない とでも、思った?笑




だけど少食なアンタがさ、

こんなに甘いモンをバクバク バクバク食ってりゃー、嫌でも気付くっつーの。


だって もし、

声 掛けて来た相手から逃げ回ってるだけなら、ヤケ食いする必要なんて ねーじゃん?」




「………」








「好きな奴…、

…居るんだろ?




……だけどさ、

6人 傷付けてて、そんで好きな奴からも逃げんじゃねーよ 笑




そいつらの味方する訳じゃねーけど、


男から したら、

本気でリアの事 好きで声 掛けてるのに、逃げるだけ逃げ回っといて、

アンタが好きな奴からも逃げるのなんて、見たくねーよ。


自分を好きになって貰うのが1番の理想かもしんねーけど、

でも それが無理で、アンタに他に好きな奴が居るって分かったら、

せめて その好きな奴からは逃げずに、正直な気持ち ぶつけて欲しい って、普通は思うんじゃね?」




「………」




…さっきから、親友の言葉がグサグサ グサグサ、心に突き刺さる。




それは……、親友が言ってる事が、正論…だから。




本当は……、


…分かってる。




ずっと…、


…分かってた。






それは思い出さないように、無意識に封印していた…

紛れも無い、現実。





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