カノン




「……よかった~。




……。


それに してもリアちゃん…、

よっぽどヒカリさんの側が、落ち着くんですね 笑」




「…え?」




思わず聞き返すと、

サナは"当然"と言うように、続けた。






「だって この顔、

安心しきってますよ。


リアちゃんって すごく気ぃ遣い屋さん ですけど…

きっとヒカリさんと一緒に居ると安心して、いい意味で気 遣わないんじゃないですか?


それで眠く なっちゃったんじゃないかなぁ…笑


それって つまり、

ヒカリさんの側が落ち着くって事じゃないですか。




それにヒカリさんも……


…あっ いや、何でも ないです!」




「は?


何だよ」




言い掛けて止められると、続きが気に なるんですけど?


そんな俺の顔を見て、

サナは困惑しながらも、正直に答えてくれた。






「いや、

ヒカリさんも めちゃめちゃ穏やかな顔に なってるなぁ~…

って…」




「……だから?」






「だから、

普段から むすっ とした怖い顔じゃなくて、ずっと こういう穏やかな顔してれば いいのに~……


…って、何 言わせるんですか!!」




「ふ~ん 笑」





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